社長が撃たれた!その時どうする?
米国共和党のトランプ大統領候補が狙撃されました。
トップが不慮の事故で執務不能になることは有り得ます。
いざというときの危機管理を怠ってはいけません。
今秋に控えた米国大統領選では、民主党のバイデン現大統領と共和党のトランプ元大統領の一騎打ちが予想されています。ところが、先日の共和党の集会で、トランプ候補がライフルで狙撃されるという事件が発生しました。幸いにも銃弾は右耳をかすめただけで生命に別条はありませんでしたが、極めて危険な状況下にあったことは間違いないものです。実際現場で命を落とされた方もいますし、改めて銃の危険性を感じました。
日本では銃が規制されていることもあるのですが、冷静に考えると経営のトップが何らかのアクシデント(攻撃や事故)に遭う可能性は、決して少ないものではありません。通勤等に際しては交通事故や通り魔のリスク、執務中は食中毒や、ストレスによる血圧の上昇、あるいは部下からの言動による暴力など、トップを傷つける可能性のある出来事は数多く存在します。ですから、トランプさんも命懸けだなあとのんびりニュースを見ていないで、自身にとってのリスクは何かを今一度見直してみる必要があるでしょう。リスクと言っても地震や家事などではなく、会社の代表として業務を継続するうえで支障になり得るような出来事です。そういう意味では、加齢による衰えは誰にも訪れるリスクですし(バイデン大統領を見ていると正直不安になることがありますよね)、心身の疲労でメールの送り間違いや、ネット取引のクリックを間違えるなどということが起きるリスクも考えておく必要があります。
さらに外部からのアタックという意味で、移動の多い人は交通事故に巻き込まれたり、営業活動に忙しい人は変な人に絡まれたりするリスクが高まっています。究極リスクを少なくするためには、何もしないことが一番ですが、それでは会社が成り立たなくなってしまいます。とすると、精力的に活動しながらできるだけリスクを低くしたり、リスクが現実になったときの対応を考えておく必要があります。
まず、リスクを低くするためにはどうしたらよいでしょうか。日常の業務の中で何がリスクになるか洗い出す必要がありますね。思いつかない場合は、今までの仕事で問題が発生したときのことを思い出し、その原因を洗い出してみるようにしましょう。そして、どうすれば、そのリスクを避けられたかを考えてみてください。
また、それでも避けられないリスクがあった場合は、仕事ができなくなる期間を見積もってみましょう。何時間なのか、何日なのか、何年なのか。その場合には、誰が代わりを務めるのか、判断基準はどう定めておくのかなど細かいところまで詰めておく必要があります。そして、このような作業は、日頃無意識にやっている仕事について改めて見直すいい機会になりますから、是非ともやってみてもらえたらと思います。
トランプ大統領の事件からも私たちの経営には学ぶことがたくさんありますね。
以上