コラム
「嵐」の解散とファンクラブの契約

人気アイドルグループの「嵐」が解散を発表しました。
解散までの間、人気が過熱することが予想されます。ファンクラブの年会費などはどうなってしまうのか素朴に知りたくなりますね。
人気アイドルグループという表現では足りないくらい人気の「嵐」は、活動を休止していましたが、このたび、来年の解散を発表しました。解散までコンサートのチケット争奪戦などが過熱することが予想されます。改めてネットで見ると、ファンクラブの会員は300万人を軽く超えており、日本の人口の40人に一人は「嵐」のファンクラブの会員ということになります。おそらくほとんどが女性と思われるので、20人に一人の割合で会員ということになるのでしょうか。
ファンクラブの会員は、通常コンサートチケットの購入が一般販売より有利になりますが、それだけにチケットを巡ってファンの間で転売がこっそり行われトラブルになったりするので注意が必要です。
さて、そもそもファンクラブと会員の間の法律関係はどうなっているのでしょうか。弁護士的には、ファンクラブを法律の目線で見たくなります。ファンクラブに加入していなくても、スポーツクラブやゴルフ倶楽部、リゾートクラブなどの会員とも共通するので、基本的なことを知っておくのは大切です。
たくさんの会員とクラブの間の関係を定めるのは、一人一人条件を変えて契約することは手間がかかり過ぎて現実的ではないので、規約が定められています。
クラブへの入会手続は規約に定められていますが、最近はネット上での手続が増えています。数が少なければ紙での届出もあるでしょうが、万を超える数への対応はネットが便利ですね(そう思うとインターネットのない時代はどうしていたんだろうと思います)。
入会した会員は年会費を払いますが(スポーツクラブなどは月会費の場合が多いですね)、会費に対して各種特典が存在することでお互いにメリットのある契約となっています。そして、いったん支払った会費は、中途退会の場合も返金されない定めとなっています。会費と特典は対応しているので、中途退会すると会員は損をすることになりますが、通常はこのような規約は有効とされています。なお、クラブ側の事情で会員が活動できない場合は会費の返還が必要と考えられ、規約もそのように定められていることが現在ではほとんどです。なお、ゴルフ場のように自然条件で会員がプレーできない場合に年会費を返還する定めはありません。会員は自然条件を理解して入会していると考えられるからです。
このように、クラブの規約の中心は、入会⇒活動⇒退会の3点にポイントがありますので、みなさんがどこかのクラブに加入される際は、規約の全てを読まなくても、以上の3点についてだけは確認しておくとよいかと思います。
以上
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