メルマガ Mail magazine

電子マネーでの給与支払いは認められるのか

少し前ですが、国家戦略特区諮問会議が電子マネーによる給与の支払いを解禁する方針を決めた、というニュースが報道されました。

つまりは、現在の法律では、電子マネーによる給与の支払いは認められていないのです。

給与の支払方法には、どのようなルールがあるのでしょうか。

今の社会では、給与は銀行口座に振り込まれる、というのが「常識」かもしれません。

しかし、これは法律では例外なのです。

労働基準法では、「賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない」と定めています。

「通貨払いの原則」といって、現金手渡しが大原則なのです。

そして、例外として、本人の同意を得た場合には、銀行口座に振り込んでよい、と厚生労働省令で定められているのです。

「通貨」というのは、日本の硬貨と日本銀行券なので、米ドルも、電子マネーも、はやりの仮想通貨も認められません。

 賃金の支払いについては、上記の「通貨払いの原則」のほかに、

「直接払いの原則」

「全額払いの原則」

「毎月1回以上支払の原則」

「一定期日払いの原則」

があります。

いずれも、賃金が労働者の生活を支えるものであることから、使用者が守るべきルールとされているのです。

しかし、時代とともにキャッシュレス化が進もうとしている(政府が推し進めようとしている)中、「通貨払い」に関しては今後見直しが進むことになりそうですね。

関連記事


Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/users/2/n-akashi2012/web/cms/wp-content/plugins/shinwalaw-custom/template-functions.php on line 371
2023.11.27

ある日、退職代行から通知が来たらどうする?

 退職は、従業員の自由意思によって行うことができます。会社が、退職そのものを制限することはできません。退職者が出…

2021.08.12

本年4月1日より中小企業にもパートタイム・有期雇用労働法に基づく説明義務が全面的に適用されました。

当社は、正社員のみに通勤手当を支給しています。パートタイム従業員から、なぜ通勤手当が支給されないのかについて説明…

2018.12.10

シャープの雇い止め

吉永小百合さんのCMで有名なシャープの液晶を象徴する亀山工場。 従業員2900名が雇い止めになるそうです。 期間…

PAGE TOP

COPYRIGHT © SHINWA LAW OFFICE ALL RIGHTS RESERVED.