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SNSの投資詐欺はいい加減にしてもらいたい

 フェイスブックなどSNSで有名人のなりすましの詐欺が増えています。
勝手に名前を使われた有名人もたまりません。
うまい話はありませんから、必ず周りに相談しましょう。

 フェイスブックというSNSは、世界中を繋げることができる素晴らしいツールですが、同時に本人になりすますことが簡単にできる面もあって、どう考えても本人ではないだろうと思うような投稿が絶えませんでした。

 特に、最近ではNISAなどの投資を推進するような税制もあって、日本中で投資ブームが盛り上がっているため、投資に関する投稿も増えています。投資をしようかどうかと考えたとき、誰しもが思うのが、儲けたいというよりも、損をしたくないという素朴な感情です。そこで、誰しも何を信用して投資をしたらよいのかということを考えて、有名人が薦めるなら大丈夫ではないかということで、投資をしてみようかと考えてしまったりするのです。詐欺師は、このような心理に付け込んで、投資を考えている人をだますために、有名人の成りすましアカウントを作り、投資を呼びかけます。

 もちろん、詐欺師の成りすましアカウントですから、投資ということで振り込んだお金は返ってきませんし、誰がアカウントを作ったのか調べるのも大変なので回収をすることも困難です。だまされた人は泣き寝入りということになります。

 一方、名前を使われた有名人も、詐欺の片棒を担いでいるなどと言われて、激しい嫌がらせを受けたりすることがあるようです。インターネット販売のアパレル大手の創業者が、とうとうフェイスブックを運営する会社を訴えるという事態に至っています。成りすましにより同様の被害を受けているのは、経営者、経済関係のアナリストでTVに出ている人、芸能人など多数に上っており、今後の展開が注目されるところです。

 簡単にアカウントを作成して世界中に繋がることができるというのは、とても便利ですが、逆に言うと、悪知恵の働くやつにはとても素敵な世界であるということになります。

 弁護士に言わせると、そもそも、そんなに儲かることなら自分だけでやるはずで人にもうけ話を持ってくるはずがないということになるのですが、仮にもうけ話≒投資を考えるときも、有名人が薦めるからというような理由で投資をしてはいけません。当たり前ですが、有名人がネットなどで投資を薦めることはないのです(メリットはなく、リスクは大きいので)。

 それでもどうしても、投資がしたくなったらどうしましょう。あなたの周りにいるしっかりした人、お金儲けがうまい人3人に話を聞いてみてください。3人全員が、やってもよいというなら投資してもよいでしょう。一人でも詐欺ではないかと反対する人がいた場合は、もう一度詐欺ではないかよく考えてみてください。3人も相談する人がいない人はどうしましょう。法律相談に行って、自分の判断にどんなリスクがあるのか説明してもらってください。冷静な弁護士の意見を聞くことができると思います。

以上

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