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コンプライアンス対応と経営

エアバッグ世界大手のタカタが民事再生法を申請し、倒産に追い込まれました。
その背景には,コンプライアンス軽視があったのではないでしょうか。

負債総額は1,700,000,000,000円(一兆七千億円)を超える見込みだそうです。
余りに金額大きくて想像しにくいので0を並べてみました。

これだけ負債が大きくなったのはエアバッグの不具合(事故も相次いだ)のリコール費用によるものですが、それにしても問題が発覚してからの対応次第ではここまで追い込まれなかったのではないかと感じます。

タカタは、創業家一族が実質支配しており、今回の件の対応についても創業家の意向が強く働いていたようですが、会社が社会的な公器としての役割を有することを考えると、自分たちの利益を守ろうとするあまり、社会的責任をきちんと果たしていこうとする姿勢が足りず、今回の民事再生に至ったのではないかと思います。

コンプライアンスと聞くと、何か堅苦しい、お金にならないというイメージがありますが、実際にはルールをきちんと守っている会社の方が、長期的に見ると利益をあげることができ、継続的発展につながっています。

ルールの中で堂々と企業活動をしていくようにしたいものですね。

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