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「ぺんてる」は誰の物?株主と会社の関係

「ぺんてる」の株式を巡って争奪戦が行われています。
「コクヨ」と「プラス」は、「ぺんてる」を同業に取られたくないと思われます。
自社の株主構成やガバナンスを見直しましょう。

今年も年賀状の季節になりました。

美しい筆文字で年賀状をもらうと差出人の評価が上がりますよね。

美しい字は、聡明さや美男美女などの印象を抱かせてくれます。

とは言っても、墨を刷って筆を執るのは、随分とたいそうなことに感じますが、今では筆ペンという便利なものがありますね。

その筆ペンや、ボールペンなどたくさんの書きやすい文具を作っているぺんてる株式会社が今揺れています。

もともと、「ぺんてる」は、100年位前に創業した文房具の問屋でしたが、様々な筆記具でメーカーに変身しました。

しかし、創業家が追い出されて今の経営陣になってから、大株主である創業一族が持ち株を投資ファンドに売ったのが今回の騒動のきっかけです。

もともと、MBOなどで経営陣が株式を買い取るのは、株主(会社の所有者)と経営陣(会社を動かす立場)に違いがあると、経営陣が株主から首を切られてしまうリスクがあるからです。

「ぺんてる」の場合、創業家への配慮が少し足りなかったことで、株式が他所に売られてしまったということでしょうか。

さらに、創業家の株式は、投資ファンドから「コクヨ」に売却されました。

国内売上割合の大きい「コクヨ」にとっては、海外売上の割合が大きい「ぺんてる」は、格好の標的です。

「ぺんてる」の経営陣は、困って同業の「プラス」に助けを求めて、現在、多数派工作が双方で行われています。

「ぺんてる」の株主には、OBや取引先などが多数いますので、どちらが勝つかは予断を許しませんが、このようなお家騒動は、「ぺんてる」に限らず、最近でもホテルユニゾを経営するユニゾホールディングスに対する敵対的買収でもみられます。

皆さんの会社では株主はどうなっているでしょうか。

特に歴史のある老舗の会社ほど、株主が分散している傾向があります。

仮に、多数派工作が行われるまでいかなくても、株主には総会の招集請求や、帳簿閲覧請求、株主代表訴訟など、会社の所有者としていろいろな権利が与えられています。

経営陣からすると、これらの権利を行使されることは大変な脅威でもあるのです。

皆さんの会社も、一度、株主名簿を見直してみて、少数株主からの買取を含めて様々な手段を検討してみてはいかがでしょうか。

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