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ネット情報は信用できる?食べログについて考える

 食べログでは、日本中の飲食店が評価されています。
 チェーン店の評価を下げる変更で、店舗側と裁判になりました。
 消費者もネット上の評価について考える必要があります。

 家族や友人、会社で食事に行くとき、自分が知っている店に電話をするのではなく、インターネットで場所や予算、料理ジャンルを検索するようになったのはいつからでしょうか。今ではすっかり普通のことになってしまい、紹介や飛び込みだけでお店を選んでいた昔が懐かしく感じます(歳ですね)。

 中でも掲載店舗数85万件を誇る「掲載店舗数No.1 レストラン検索・予約サイトと称するのが「食べログ」です。皆さんも一度は利用されたことがあるかもわかりませんし、お店の場所を案内されるときに食べログの店舗ページから地図を見たことがあるかと思います。

 食べログでは、飲食店の利用者からの投稿をもとに、ランキングが作られており、美味しそうな(そして、高そうな)店が上位に並んでいます。ランキングの上下は利用者の感想と評価により決まっているに過ぎないのですが、なにしろ6000万件を超える口コミが投稿されているので、いつの間にかランキングとして付けられている点数が、集客数に影響することもあって、店舗側も一喜一憂するようになりました。

 当然、点数を押し上げようとする動きもあり、店舗に電話をしてきていい点数で投稿するからという勧誘などもあるようです。食べログの運営会社も、やらせのような投稿で店舗の評価点数が変わると困るので、いろいろ集計の方法(アルゴリズム)を変更してきているのですが、その中にチェーン店の評価を一律に少し下げるという変更がなされたことがあります。

 当然、点数が下がったチェーン店の来店客数は減りますから営業上のダメージに繋がります。問題なのは、食べログが店舗側からお金を取っている有料会員のチェーン店にとっては、不利益な変更であるということです。

 このため、不当な変更だとしてチェーン店側が食べログの運営会社を訴えるという事態にまで至りました。第一審の東京地方裁判所は、不利益な変更だとして3840万円の賠償を食べログ運営会社に命じましたが、第二審の東京高等裁判所は、変更は不当とまでは言えないとしてチェーン店の請求を棄却しました。

 注意しなくてはいけないのは、どのような変更でもよいというものではないということ(不当と言えない変更ならOK)ですが、皆さんの会社でも、ネット上で評価の対象になることはあり、新規取引などでは評価が影響することもあるでしょう。

 ネットでいったん広まった評価はなかなか修正することができません。十分に注意するとともに、不当な評価については法的措置も検討する必要がありますね。

以上

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