地震への備えを確認しましょう。
1月17日で阪神淡路大震災から25年が経ちました。
3月11日は東日本大震災の日です。
過去の出来事を風化させず、将来の災害に備えましょう。
この原稿を書いているのは、1月17日、阪神淡路大震災から25年目となります。
弊所でも、震災を実際に体験した弁護士から、震災の記憶がない世代の弁護士まで様々ですが、東日本大震災も含めて、地震が一瞬にして、生命、財産など普通の毎日を消失させてしまうことは認識されています。
最新の報道によると、全国各地の活断層の活動が活発化しており、大震災と呼ばれる地震が起こる可能性は非常に高い、というか、起こると思っていないといけないレベルに達しています。
実際、震度7の揺れだと、立っていることもできないので、その場で何かを考えて行動するのは不可能です。
パニック状態に陥ってしまうと、やるべきこともできなかったり、やってはいけない行動に出たりすることになりかねません。
ですから、事前に何をするべきかを具体的に考えてまとめておき(マニュアルを作ると言います)、実際に訓練をしておくことが必要になります。
マニュアルの作り方などは、これまでもメルマガに書いてきたので、今回は実際の訓練の必要性について触れましょう。
まず、非常用の連絡網ですが、インターネットを通じた安否確認の体制を取ることが、現実的だと思います(電話は繋がらなくなりがちですから)。
弊所でもライングループをそのために作成し、年に一度は連絡網の確認を行っています。
次に、オフィスにおいて非常用の水や食料、電源等を点検しましょう。
いざという時に、帰宅ができるように、また帰宅が困難になってもオフィスで飢え死にしたり、凍え死んだりしないようにしましょう。
また、非常口の点検と脱出の練習はとても大切です。
よく、オフィスの非常口付近に物が置かれていて脱出が困難になっている例が見られます。
また、非常階段に物が置かれているビルもしばしばみられます。
安全面で問題があり、消防法等に違反している状況ですので、きちんと避難路を確保しておきましょう。
実際に非常階段を使って脱出するのは非常に不安ですし、閉じた空間を進むことでパニックになりかねません。
早く進みたいし、人はどんどん集まってきて混雑するし、外に出るまでに結構不安になります。
最後に、避難訓練は、本来抜き打ちでやりたいのですが、業務との関係もあるのでどうしても予告してせざるを得ない面があります。
予め予想できることに対して、人間は容易に対応してしまい、なんとなくだらだらしますが、訓練はしっかりやるよう責任者の方の意識づけが重要です。
仏作って魂入れずとならないように。