沢尻エリカの美しさ、あるいは薬物と就業規則
女優沢尻エリカ容疑者が合成麻薬の所持で逮捕されました。
従業員が薬物の使用で逮捕されることも想定されることです。
不祥事への対応策を予め検討しておきましょう
女優の沢尻エリカ容疑者が、合成麻薬の所持で逮捕されました。
個人的には大ファンであっただけにとても残念です。
以前から薬物の使用が噂されていましたが、今回のことをきっかけに立ち直ってもらえたらと思います。
なお、合成麻薬とは、覚せい剤に似た成分ですが、原料が天然由来ではなく化学薬品から合成されているものであり、15年位前から逮捕者が多くみられ、中でも20代の若者が多いことから、社会問題となっています。
さて、薬物の所持や使用は、100%逮捕⇒起訴されますので、社会不在になりますし、そもそも社会的信用を失うので活動ができなくなってしまいます。
沢尻容疑者もCMの差し替えや、NHK大河ドラマの降板など大騒ぎになっています。
もし仮に、皆さんの会社の従業員が逮捕されてしまっても同じ問題が発生します。
薬物なんて遠い世界に感じられるかもしれませんが、従業員が犯罪行為により社会不在になる例は、児童買春、飲酒運転、喧嘩による傷害、痴漢などの性犯罪など、多岐にわたり、そのような相談もしばしばあります。
私たちが連絡を受けるのは、従業員が出勤しないのを不審に思った会社側が、家に連絡して、家族から事情を聴いて慌てて連絡してくるケースがほとんどです。
このような場合、業務上支障が出るからすぐに釈放してもらいたいという要請がありますが、実際には捜査の関係もあるので、すぐ釈放されることは稀なことです。
よほど微罪でない限り、逮捕から勾留で2ないし3週間程度は最低社会不在になるでしょう。
社会的責任のある人が、犯罪を犯すことは、被害者のみならず家族や会社にも迷惑をかけることになるという自覚が必要ですね。
会社としては、日頃から、以下の点に注意しておく必要があるでしょう。
- 平素から、従業員に対する指導・注意を行い、社会人としての自覚を持ってもらうようにする。
- 懲罰規定を含む就業規則を見直して、適切な処分ができる体制を整えておく(就業規則がないと、そもそも懲戒はできません)。
- 従業員が欠勤するリスクは犯罪以外にも、災害、インフルエンザ等の病気等考えられるので、予め不在時の対応を定めて置く。
- 不祥事等が報道された場合の対応について、規定や相談できる外部専門家との連絡体制を整える。
沢尻エリカさんの一日も早い復帰を願っています(個人的感想です)。