今企業が立ち向かうべきリスク第1位は?
企業経営には、様々なリスクがつきものです。
有限責任監査法人トーマツが行った「企業が最優先で対策すべきリスク」というアンケートから、改めてどのようなリスクがあるか考えてみましょう。
大手監査法人のトーマツが行っている企業が最優先で対策すべきリスクというアンケートがあります。アンケートの対象は上場企業ですが、非上場の会社でも参考になるところがあります。
アンケート結果(国内部門)の堂々第1位は、地震・風水害等の災害の発生でした。
中小企業の場合は、とても対応しきれないという声が聞こえそうですが、災害のときの連絡網や業務の復旧について、マニュアルを作って訓練を行い、有事に備えることは大切なことです。
弁護士等外部の専門家を通じて、体制作りのアドバイスを受けましょう。
注目すべきは、過労死・長時間残業などの労働問題が、前回調査の10位から7位にランクアップしていることです。
働き方改革が国会で議論されていますが、企業経営にとって人の問題は避けて通れないリスクです。
人事制度の仕組み作りなども、できるだけ外部の専門家を利用してより良いものを常に作り出す必要がありますね。
なお、気になる方のために、2位以下もご紹介すると、2位は法令遵守違反(コンプライアンス問題)ですね。法律に違反していると金融機関との取引にも影響が出るので、死活問題になりかねません。
3位は人材流出・人材獲得困難による人材不足です。このあたり、上場企業も中小企業も悩みは同じだなと感じます。
課題を解決するために、企業経営陣と外部の専門家の連携が必要であり、社内に人材が十分にいない中小企業では、余計その必要性が高いのではないかと、改めて感じました。