クレーマー対策は記録から(タクシーで暴れた弁護士を見て)
日常生活を送る中で、思わぬところでトラブルになることがあります。
そんなとき、自分を守る武器になるのは…
先日、出勤前にワイドショーを見ていたら、札幌のタクシーで暴れる男がドライブレコーダーにばっちり記録されていました。
モンスタークレーマーと呼ばれる顧客の行動が問題になっていますが、TVで見た方はご存知の通り、なかなかの暴れっぷりでした(笑)。
最後には金も払わず下りて、自分のスマホをタクシーに投げつけてましたからね。
でも、あれで間違いなくスマホが壊れるから、自分にも被害が出ていますが。
それからしばらくしてのことです。
暴れたクレーマーが、なんと同じ職業である弁護士だという報道がされているではないですか。
ちょっと面白おかしく報道されてしまっていますが、同じ弁護士としてとても恥ずかしいことですし、運転手さんにちゃんと謝ってほしいと思います。
そもそも、人と人のコミュニケーションがうまく行かずトラブルになっているのを解きほぐすのが弁護士の仕事なのに、どうしてこんなことになってしまったんだと思わずにはいられません。
監視カメラが街のあちらこちらに取り付けられている現代では、行動に息苦しさを覚えることも少なくありませんが、逆に言うと人と人の繋がりが薄れ、他人がどんな行動をしているのかわかりにくい世の中では、記録を残しておくことが後々のトラブルを防ぐために大切なことになってきます。
今回の件もドライブレコーダーに映像が残っていたから、反論の仕様もなく証拠がばっちりですが、もし、記録が残っていなかったら、言った言わないの水掛論になり、きっとタクシー会社は旅客運送のプロなのでちゃんとやりなさいみたいな落ち着きどころになったと思います。
トラブルになってから、まさかこんなことになるとは思わなかったので記録がないというボヤキをよく聞きますが、まさかは意外に起こるものです。日頃から、録画や録音、それが無理でもメモを残すことなどを習慣にしましょう。