アリババ「独身の日」に寄せて
11月11日は、独身の日。
独身の日の名物といえば・・・
毎年11月11日は、独身の日だそうです。
と言っても、日本ではほとんどなじみがないのですが、独身を意味する1が4つ並んでいるということで、お隣の中国では独身の日とされているそうです。
さて、独身の日の中国名物と言えば、今や世界最大のネット通販となったアリババのセールです。
一日の売上の単位が3分で1700億円とか、一日当たりだと2兆円を超えるとか、ちょっと日本人の感覚だと想像できない金額になっています。
中国は、経済発展が急速なため、実店舗の充実を追い越すような形で、ネット通販が全土に広がっており、小売におけるネット販売の比率が、世界で最も高い国となっています。
日本でも遅かれ早かれ同じような状況になっていくと予想されます。
その結果、百貨店やショッピングモールなどは、より一層衰退していくということになると考えられます。
訪日外国人の増加で増収増益の小売業も、いずれは、ネット販売の波に飲み込まれていくのではないでしょうか。
このような社会の変化は、法律や経済の面での新たな動きを生んでいくことは間違いないと思います。
法律の面では、いつ契約が成り立つのか、契約の内容は画面に表示されている細かい条件(約款)に同意するというボタンをクリックするだけですべて決まるのか、不良品や配送の遅れにどう対応するのかなどです。
また、経済的に見ると国境を超えた取引の場合の課税関係や、売上の計上時期、決済システムなどです。
変化をチャンスと捉えられるかどうか、ネット社会では今日の勝者が明日の敗者に一瞬にして入れ替わってしまいます。
アリババの成功に負けないよう、私たちも頑張りましょう。