ルフィに狙われないために
関東地方を中心に、ルフィ率いる連続強盗が発生しています。
フィリピンから送還されたルフィを名乗る男が主犯のようです。
自宅やオフィスの危機管理を意識しましょう。
先月末、東京都狛江市で90歳の女性が強盗に襲われて死亡するという事件が発生しました。その前後にも関東地方を中心に強盗事件が連続して発生しており、高齢者を中心に、次は、自分かもと不安が広がっていました。
現場に押し入った実行犯や指示役(フィリピンから強制送還)が逮捕されて、徐々に全容が明らかになってきましたが、実行犯はネットを通じて知り合っており、お互いの面識はなく、「ルフィ」などを名乗る指示役から、携帯電話で命令されるとおりに行動していました。
強盗殺人は死刑または無期懲役、強盗致傷(強盗が人を怪我させること)は向きまたは6年以上の懲役となっており(刑法240条)、大変重い刑罰が科されますが、実行犯の若者は、事の重大性をわかっていなかったのではと思わざるを得ません(そもそも、やったらあかんことがわからなかったのかという問題があります)。
また、財産的損害に加えて、身体的精神的損害に対する賠償責任も発生していますが、加害者である実行犯が支払できるとも思われません(奪ったお金は、指示役に渡したり、使ってしまっていると思われる)。
指示役の「ルフィ」を名乗る男らは、フィリピンから強制送還され、逮捕されました。通常、フィリピンから日本に身柄を移すにはかなりの困難(妨害工作が簡単にできる)のですが、今回は、日本政府もフィリピン政府に強硬に申し入れたことで強制送還から逮捕に至りました。今後は、事件の全体像にどこまで迫れるのかですが、指示役だと言うことが認定されれば厳罰が見込まれる事案となっています。
考えてみたら、私たちのオフィス、自宅、実家なども強盗に狙われるリスクがあり、社員や家族が、ケガをしたり亡くなってしまったりすることもあり得ると言うことです。誰が狙われているかは、事前にはわかりません。
現時点で言えるのは、オフィスでも家でも、こまめに鍵をかける(できれば複数鍵が望ましい)、非常時に通報できる仕組みを整える、監視カメラを付けるなどがあり、もっというと周りから金持ちっぽく見えないようにできるといいと思います。
また、実家に対しては、振り込め詐欺の電話がかかってきたことが有り、一戸建てに住んでいると、強盗の狙うリストに載っている可能性もありますから(彼らは、リストに基づいて連絡しています)、十分注意が必要です。
日本も決して安全な国と言えなくなりつつありますから、事前に十分対策を練っておく必要がありますね。
以上