女の子の両親として気を付けることと経営者の課題
学習塾大手四谷大塚で講師が女子児童を盗撮する事件が起きました。
女子児童は自分を守る術を知らないので注意が必要です。
経営者も自社で性犯罪が起きないよう気を付ける必要があります。
学習塾大手の四谷大塚で、講師が女子児童を盗撮する事件が発生しました。逮捕された講師は、SNSのグループ上で盗撮した画像をアップしたりしていたようです。しかも、さらに逮捕された講師が出るなど、問題の深刻さというか根深さを感じるものがあります。四谷大塚としては会社のイメージダウンにも著しいものがあり、信頼を回復するまで生徒数の減少や退会などの影響が出るのではないかと思われます。
四谷大塚のHPをみると、一人目の逮捕の際に、再発防止策も含むいくつかの記事が見られますが、二人目については、まだ対応が明らかになっていません。新たに逮捕された講師について、会社に直接情報が入ってくるわけではないので、四谷大塚もとっさに対応できない状態にあると推測されますが、周囲の見る目は厳しくなってきていることと思います。会社としても針のむしろのような状態でしょうし、働いている講師の方たちも同じような目で世間から見られかねないということで大変気まずい毎日を送られていると思います。
他方で、女子児童の保護者の立場からすると、大切なお子さんが被害に遭うことは耐えられないことです。しかも、子どもにとっては、先生が悪いことをするとは思っていないはずなので、油断しきっていると考えられます。両親など保護者の立場からは、子どもたちの行動範囲を十分に観察し、危険がないか確認する必要があります。
会社側としても、事件が起こることによるダメージに計り知れないものがあります。四谷大塚のHPを見ると、家庭から教室にモニタリングできるようにしたり、採用に慎重を期すということが記載されていました。いろいろな業種があるのですが、どの業種でも共通する対策の本質は以下のとおりです。
まず、犯罪は他人に知られないという前提で行われるので、組織の透明性をできるだけ高めることです。この点は盗撮だけでなく、社内でのいじめやパワハラと言ったものも透明性を保つことで防ぐことができますので、経営者は具体的改善策を常に考える必要があります。
次に、犯罪は人が起こすものですから、最終的にはどのような人材を採用するかどうかという問題になります。この点、個人の性的な傾向というのはなかなかわかりませんが、職業的に問題になりうる職場では、十分に注意することが必要です。特に、日本では性犯罪の前科等はプライバシーの関係で秘密にされているので、会社として慎重なうえに慎重に対応する必要があります。試用期間も含めて新しい社員の採用には十分気を付けてください。また、就業規則等の見直しも今一度お願いします。
以上