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改めて、火災に強いオフィスを作りましょう

 大阪の北新地ビル放火事件から2年余り経過しました。
 26名の人が一瞬で亡くなったことは、防げる余地のなかったことでしょうか。
 みなさんのオフィスも危機管理の対策を進めましょう。

 大阪の北新地(大阪一の繁華街)にあるビルに入っているクリニックが、患者により放火され、26人もの人が亡くなってから2年が経過しました。一瞬のうちに多数の人々が亡くなった痛ましい事件から私たちは何を学ぶべきでしょうか。

 まず、不審者がオフィスに現れるリスクは、どんな会社でも0ではないということです。会社の活動は人と関係しないということはない以上、悪い印象や、恨み(それが根拠の全くないものである場合もあるのは、本件や京都アニメーションの放火などを見ても明らかです)などを受ける可能性を完全に0にすることはありません。また、通り魔事件にみるように、突然何の関係もない第三者が押しかけてくるようなケースもあります。

 では、どのような対応をすることが、被害を未然に防止することに繋がるでしょうか。

まず、侵入者がやってくる受付のセキュリティを高めることです。受付に人を置く場合は、警備会社への連絡が受付から直接できるボタンなどを設置すること、時間を稼げる程度の防御器具を置くこと(よく銀行や学校でさすまたの訓練やってますが、受付ではそこまで大きいのは無理ですね)、とっさに避難する場合の経路を確保することが必要です。

 次にオフィス内ですが、侵入者を防げるよう高めのパーテーションなどを設置しましょう。障害物競走の要領ですね。執務スペースとの間にオートロックのついたドアで無制限な侵入を防止できればなおよいですね。

 そして、二方向避難の確保です。古いオフィスビルの場合、法律上二方向避難が求められていなかったこともあるのですが、新規にオフィスを賃借する場合は避難路の確保について確認すること(命はお金で買えないので、できれば借りないでください)、既に利用しているオフィスは二方向避難の経路を確認することが必要です。避難路の周辺ってデッドスペース的になるのですが、間違っても物をどかどか置いたりしないでくださいね。あくまでも通路なので、物を置いては意味がありません。

 できれば、消火器の位置も確認しておきましょう。消火器の使い方も講習しておく必要がありますね。

 最後に、最低年に一回は、侵入者に対応するための訓練をしておきましょう。人間は予想していないことにとっさに対応できないので。

 以上は、会社にとって致命的ダメージを与えるリスクなので、確率は低いですが、会社のトップが率先的にリスク管理に取り組んでもらいたいことです。部下に任せてましたって言い訳は通じませんので、年末の大掃除に合わせて対応をお願いします。

以上

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